9月9日(月)~10月22日(火)まで、渋谷ストリーム横の渋谷リバーストリートに「音と光、手触りが感覚をひらく、ストリートファニチャーを用いた情動デザイン」をテーマにした空間を、ソーシャルイノベーションウィーク渋谷の「新しい価値観」をめぐる実験企画として展開しています。
 

渋谷リバーストリート


 
都市計画において、一見、意味のなさそうに思えるもの、
一般的に無駄だと思われる空間を作ることは、とても難しいのだそうです。

ただ、どこまでも合理化された都市空間の中で、
人々は一体どこで自分だけの時間を過ごすのでしょうか?

ふらっと寄り道したくなる場所、
自分の時間が過ごせる場所というのはどのような場所なのでしょうか?

そんなディスカッションをプロジェクトメンバーと重ねながら、
渋谷川のほとりの実験的な空間作りに携わらせていただきました。
(MATHRAXは、触感システムを担当させていただいています。)

 
 

渋谷ストリームと渋谷川

渋谷ストリームから覗く渋谷の風景

 
今回は、プロジェクトメンバーや
渋谷川リバーストリートにあるコラボレーションスペース「100BANCH」に入居している方と一緒に、
視覚や聴覚や触覚の面から渋谷川周辺を観察をしてみるような試みも行いました。

渋谷川の音や渋谷川を構成する要素の音を聴診器で聴いたり、収集する試みは、
意外にも渋谷川のイメージをファンタジーとして捉えられるような発見にもつながりました。

 

聴診器で渋谷川周辺の音を聴く

慶應義塾大学の仲谷正史先生のゼミの皆さんも参加

 

 

ベンチに掛けると渋谷川周辺の音で構成された音楽が聞こえてくる

 
薄暗くなるにつれて柔らかな光が綺麗に映えてくるベンチに座ると、
渋谷川でレコーディングされた音を元に構成された、
鼓動や呼吸や記憶をテーマにした音がそれぞれのベンチから少しずつ聞こえてきます。

実はベンチに何人で座るかによってもまた違った様相を見せてくれるという繊細な構造です。

聞き覚えのある環境音のコンポジションは渋谷の新しい景色を見せてくれるようで、
逆に無音になった時の聴こえ方にハッとさせられることもしばしば。

 

石に触れると…


 
今回、この場所は、何の説明もなくただ街中に存在している不思議なしつらえの空間となりましたが、
まるで都市の余白のような「何だかよく分からない」場所が、
人の気持ちの余白や、新たな想像の余地にもなり得るのかもしれないと感じました。

人が街の中で自分の時間を持てるような場所になったり、
もしかすると人に今までにない感覚の発見をもたらすことにもつながるのかもしれません。

また、渋谷ストリートの方が教えてくださったのが、
私たちが、夜に飲み物を持ち寄って完成記念の乾杯していたら、
次の日は、それをどこかで見ていたどこかの学生さんたちが
同じようにわいわいと集まってくれたとのこと。

あとは、石が意外にも人気!とのことでした。

私たちも、このごろごろとした石が、
都市の中では不思議な存在感を放っているようにも見えてくるのは新しい発見でしたが、
渋谷にお立ち寄りの際は、ぜひこちらで秋の夜をのんびりとお過ごしいただけると幸いです。

 
 
 
主催:渋谷ストリーム
企画・情動デザイン:株式会社日建設計
制作協力:
 音響:ヒビノ株式会社/ヒビノアークス株式会社
 音響デザイン:高木朋
 ライティング:カラーキネティクス・ジャパン株式会社
 ライティングデザイン・プログラム:右左見拓人、永松歩
 触覚システム:MATHRAX LLC.
音のワークショップ協力:慶應義塾大学 環境情報学部 仲谷正史研究会、100BANCH

 
 
 
MATHRAX