組み木で有名な小黒三郎さんの展示が吉祥寺で開かれていて、ご本人がいらっしゃる日があると知り、相方と二人で行ってきました。小黒さんは、多摩美の油画出身で、偶然にも僕の大先輩でもあります。

失礼ながら小黒さんを知ったのは、つい2ヶ月くらい前のことでした。マスラックスが作っている「らいのん」や「プーランショコラ」をどうにか、効率よく加工できないかなぁと調べているときで、小黒さんの組み木を知り、小黒さんのデザインするどうぶつたちが、どうやって木で作られているのかなぁと調べていたときでした。

そして、糸鋸で作っていることがわかり小黒さんのサイト「遊プラン」で糸鋸を購入させていただきました。それが2011年の12月末のことです。

2012年が明けてしばらくすると糸鋸が届きました。そして書類の封筒に入っていたハガキを見て、小黒さんが吉祥寺で展示することと1月28日(土)に実演で会場にいらっしゃるとのこと。さっそく行くことに決めました。

会場に行ってみると、小黒さんがいらっしゃって糸鋸に向かっていました。そして、僕たち二人のような方が、小黒さんにサインをいただいたり記念写真を撮ってるところでした。

小黒さんとは全く初対面なので、あれこれお話ししたいなぁと思いつつも、緊張してしまっていたのですが、同じような方がいてホッとしました。。

そのあと、ぐるりと小黒さんの作品を見ていると、触って遊べるよう置いてあった「十二支のポリキューブパズル」を、小黒さんが「やってごらんなさい」と話しかけてきてくださいました。それを相方といっしょに組んでみましたが、なかなか難しくて完成せず、それでもなんとかくみ上げたときには、ついつい「やった〜!」と二人で声を上げてしまいました。

そしたら、小黒さんも「できた?」って声をかけてくださって、僕たちの最初の緊張感は消え、気がついたら小黒さんとお話しできる雰囲気になっていました。おもちゃの力はすごいです。

 

僕もダメもとで持ってきてた本にサインしていただいたり、うちに届いた糸鋸で、小黒さんの本にあった「ペンギンの親子」を練習してたので、それを持参してお見せしたのですが、「らいのん」たちのようにツブラな目にしてたら、「目が小さいよ〜。これは小さすぎるよ〜。もう少し大きくないと!あ、裏側は目ないじゃない〜」と、突っ込みを入れていただき、そばにあったボール盤で小黒さんに目を開けてもらってるところです。

 

「らいのん」を触っていただいて感想をお聞きしたり、たくさんお話しさせていただきました。

そのあと小黒さんがその場で切ってサイン入りの「ヘビの親子」を購入させていただき、お礼を言って会場をあとにしました。

そのあと、ミスタードーナツで相方と話してたところ、さっき話せなかったことをたくさん思い出してきました。ネフのデザイナーでもあったときのお話とか。そう思ってると、さっきのヘビの親子にサインがないことに気がつきました。切り立てを希望したのでうっかり入れ忘れたようで。。まだ会場近くにいたので、もう一度行ってみようということに。

再び会場に行くと、小黒さんは糸鋸に向かって、どうぶつを切っていました。

サインのついでに、ネフさんのお話を聞いたりしていると、「ネフさんは、たくさん作るとか効率よく作る工夫がすごかった」というお話。「EDU-TOY」という本に、ネフの工場で小黒さんのゾウの親子を切ってる写真があるのですが、これは糸鋸ではなくてバンドソーなんだそう。

またお話が盛り上がってしまったのですが、お話ししたそうなお客さんがいらっしゃったので、そろそろ帰ろうかなと思ったとき、

小黒さんの組木の動物小黒さんから「これを君にあげたいな。僕の後輩だもんな。あのおもちゃ(らいのん)は何か可能性を感じるから、ぜひ製品化してください」と、切り立ての「キリンの親子とペリカン」をプレゼントいただきました。うれしいとともに、背筋に緊張感。

必ず製品化します!!!
そんな充実した一日になりました!

shz