このページでは、2013年4月7日(日)に行われるFabCafeでのワークショップの内容を紹介しています。
ごあいさつ
このたびはワークショップのご参加、誠にありがとうございます。
FabCafeでは2回目となる今回のワークショップ。
私たちの生活の中では実はとても身近な存在である「電気と音、タッチセンサのしくみ」を紹介していきます。
電子工作が初めての方でも何か疑問に思ったことがあれば、ぜひこの機会に謎を共有していきましょう。
何か新しい発見があるかもしれません。
photographer KENJI KAGAWA
本日のワークショップの流れ
1. 電気と音、タッチセンサのしくみをMATHRAXの作品に触れながら解説
2. 本日作る「さえずる鳥のアクセサリ」について説明
3. 基板に部品をはんだ付け
4. アクセサリの組み立て
5. 小休憩(この間に基板に文字を刻印します)
6. 質疑応答、写真撮影など
※順序が前後する場合もあります。
1. 電気と音、タッチセンサのしくみ
電気と音
当日、作品を見ながらご説明します!
タッチセンサのしくみ
こちらも当日、作品を体験しながらご説明します!
2. 本日作る「さえずる鳥のアクセサリ」について
〈本日の注意点〉
・火傷などをしないよう、ハンダごての扱いには注意してください。
・電池は最後にセットします。また、基板のスイッチを入れたままハンダ付けしないでください。
・ハンダのヤニ汚れを落とす薬品は、テーブルのニスをはがしてしまうのでお気をつけください。
▼当日使用する基板(表と裏)です。
〈基板取扱いの際のご注意〉
電池が入っている状態で電源スイッチを入れた基板には、電気が流れています。
基板の上に金属や電気を通すものがふれるとショートして壊れる事があります。
3. 実際に基板に部品をハンダ付けしましょう
ウラ面のスピーカーとLEDのにハンダ付けしていきます。
スピーカーのハンダ付け
今回、向かって右側はあらかじめ少量のハンダをのせています。
まずはここをハンダごてで温めながらスピーカーを白いガイドの上に配置します。
近くの小さな部品にこてを当てて部品を外してしまわないよう気をつけましょう。
▼ハンダ付けの方法とコツ
1. ハンダごてで基板のハンダ面を温める
2. ハンダ線をこてとハンダ面の間に付ける
3. こてはそのままの位置で、ハンダ線を良きところまで溶かす
▼よいハンダと悪いハンダ
よいハンダ付けは、断面が富士山のようになります。
うまくできていないものは、コロコロしたボール、ボソボソした団子のようになり、
ツヤがないものもよくありません。
ハンダは金属ですが、松ヤニが含まれていて、この成分が部品と基板を密着させます。
熱を与え続けると酸化し、どんどんボソボソのハンダになっていくので、
その場合はハンダ線をあてて温め直しましょう。
また、こて先は酸化したハンダが付着するので、常に濡らしたスポンジできれいにしておきましょう。
LEDの足の処理とハンダ付け
LEDには極性(電気が流れる方向)があります。
電気は+からーに向かって流れますが、長い足が+(プラス)、短い足がー(マイナス)です。
基板にハンダ付けするために、写真のうしろの方のLEDのように、
LEDの足を根元からゆっくりと足を広げておきます。
こうすると足の長さが分からなくなりますが、
実はLED部分の断面の少し欠けている部分がー(マイナス)です。
LEDのほっぺは以下のようになります。
LEDの足を基板の鳥の模様に合わせてニッパーでカットします。
(ここからは、LEDの出っ張りが気になるため、テープの上に乗せるなどしてハンダ付けしています。
みなさんも自分が作業しやすいよう工夫してみてください。)
一度LEDを外し、はばたいている鳥の方に少しだけハンダを付けます。
LEDの足は金属なのでハンダを付けると熱くなります。
ラジオペンチやピンセットなどを使い、
はばたいている鳥とLEDの足を仮留め程度にハンダ付けします。
その後、もう一つの足の方にもしっかりハンダ付けし、
固定されたらはじめの方の足もハンダ付けし直します。
ハンダ付けはこれで終了です。
電池と電源スイッチを入れ、
羽根をさわって音が鳴ったり、ほっぺが光るかどうか確認しましょう。
▼電池の取り外し方
電池を入れる場合は、まず金色のツメにひっかけて押し入れます。
取り外す場合は金色のツメを画面左方向へ引き、ツメと反対方向から取り出します。
▼ハンダ付けのヤニ汚れを落とす
フラックスクリーナーを綿棒に含ませ、汚れを拭き取ります。
落ちない場合は、作業を繰り返します。終わったらクリーナーごと拭き取りましょう。
注意)こぼすとテーブルのニスも落としてしまいますので作業中は取り扱いに気をつけましょう。
4. アクリルのパーツをネジとナットでとめます
※パーツと留め方については当日ご説明します。
▼ドライバーについて
ドライバーは、M2(太さ2mm)というサイズのネジが回すことができる
No.1というサイズのものを使用することをおすすめします。
その上のサイズのNo.2でも回すことはできますが、ネジ穴を広げてしまうことがあります。
(写真では、ネジに近いドライバーがNo.1、その右にあるのがNo.2のサイズです)
※当日はこちらでもドライバーを数本ご用意いたしますが、
ご自分のドライバーをお持ち頂くと作業がスムーズです。
5. 基板にオリジナルの彫刻をしてみましょう
基板の裏面(部品側)のしっぽに描かれている円の中にオリジナルの彫刻をします。
(長い方が13mm、短い方が8mmの楕円です。)
詳しくは当日、ご説明します。
当日皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています。
MATHRAX