先日、インテリアと電子工作というページで紹介した、
Fabスターターズゼミの講師同士の制作中の様子です。
講師の土橋先生とお会いするのは本日3回目。
お互いお仕事やお家のこともあるので、
アイデアや段取りをメールベースで連絡しあって決めます。
ゼミ生の皆さんも最初はそうだったと思いますが、実はお互いのこと、何も知りません。
普通は、名刺交換して、打ち合わせして、という流れから始まりそうですが、
時間にも限りがあるので、制作しながら、手を動かしながら、お互いを紹介。
でも、共通点のあるところから話が膨らみます。
ゼミで題材にしているこの素材は、バルカナイズドファイバーというもの。
私がいつか欲しいと思っていたイギリスのトランクケースの素材でした。
こんなところで出会えるなんて!
素材の特徴を調べて、何度か試作をしながらデータをカット。
厚みの違うものはイカそうめんのように切り刻みます。
土橋さんがせっせとボンドでつないで、私がギュッギュと巻きます。
一瞬たりとも手は離せませんが、写真は撮ります。
厚みのあるバルカナイズドファイバーをカットした後は、
様々な幅でカットした布をスリットに編みます。
この布の素材も、家具に布ばりされているものやホテルで使用されているものらしく、
とても質がよいので、見ているだけでも溜息がでます。
これを好きに組み合わせるなんて、本当に贅沢ですね。
ファブリックは大好きなのですが、
実際に使用してみることがなかったので、とても新鮮。
このミシン、たくさんのステッチがあるのですね。
(音の波形で言うとサイン波、三角波、矩形波みたいなバリエーション!)
バルカを刺すなんて相当パワフルです。
Fabcafeはたくさんの光源があるので、スリットからもれる光がきれい。
蝶の羽根を曲げる時は、この部分に水をしみ込ませて、ゆっくり起こします。
乾くと形がこのまま保たれます。
(水を使わないでそのまま曲げるとバキっと折れるそうです!)
先日はFabcafeで一日中作業をしていましたが、
たくさんの方が新しいものを作るための打ち合わせに来ていました。
人が思い思いにアイデアを話し合ったり、
レーザーカットしたりミシンをがんがんかけているカフェ、
シンガポールで、このことを学生さんに話したら、みんな目をキラキラさせていたことを思い出します。
美味しいスイーツもすぐそばに。
さっきのイカそうめんは、最終的にお皿になります。
形も自由自在に。
形が見えてきましたが、まだまだ制作は続きます!
mrk