先日、ある学校向けに、はんだ付けの教科書を作るプロジェクトに関わることになり、
漫画とイラストを描かせていただきました。

まだ外部向けへの書籍化はされておらず、詳しい内容は公表できないのですが、
メイキングを少しご紹介したいと思います。

manga_01

manga_04資料は全て壁に貼ります。そこから生まれる世界観を発見するのが好きな方法です。

 
漫画はカラー20ページ。イラストは48点ほど。
一つの部屋を使って、資料と参考道具に囲まれながらの執筆でした。

といっても、普段から漫画家のお仕事をしているわけではないので、
自分達だったら、どんな切り口ではんだ付けのことが伝えられるだろう?とか
あえてこんな雰囲気で描いてみよう…など、
だいぶ自由な発想で準備を進めさせていただきました。
 

manga_07

manga_05道具を描くことは意外に楽しい!気づかなかったしくみが見えてきます

manga_03

helper

 
はじめは画風というものが決まっておらず、手を慣らしたり、いい線を見つけるまでに時間がかかりました。
しかしある時、一本の線で、全体の統一感と雰囲気をつかめる時があります。

「このテイストで全部を描いていける!(かもしれない!)」

新しいお仕事をさせていただく時は、作業と並行する形で、
自分の中に治具作りのようなことを同時にしているのかもしれません。

今見返すと「この線まだまだだなあ…」と思うものが多いのですが、
またテーマや画風を変えて独自の方法で仕上げてみるのも面白そうだなと考えています。
 

manga_06ドラマチック感は影で。。。影をつける作業にハマっていました。

 
漫画家の方はすごいなあと思います。

絵の表現力はもとより、魅力ある内容や表現したい内容があった上で
構成や演出方法を工夫し、さらには自分の表現を探さないとならないわけで…!
資料の裏付けや、表現的におさえるポイントも自分で責任をもって決めなければなりません。

そして、仮に全ての登場人物になりきることが出来なければ、
内容への統一感や、読む人の親近感は生まれないのでしょう。

(でも、自分がそこまで出来たわけではありません!)

とにかく、ひとつのものを作り上げるのに、ものすごいパワーが必要なお仕事だと思います。

今思えば、編集、監修、共同執筆者の方々には、いつもあたたかな目で見守っていただき、
本当に頭が下がる思いでした。

こんな機会をくださった関係者の皆さまには本当に感謝の想いでいっぱいです。
 

MATHRAX