ArduinoをDMX送信デバイスにするために、tinkeritさんが「DmxSimple」というライブラリを開発してくれています。
Arduinoアプリケーションへライブラリをインストールしても、DmxSimpleライブラリは、Arduinoのアプリケーションが旧バージョン(alpha版0023まで)の時に開発されていたので、最新の1.0以上だとエラーが出てしまいます。
このエラーは、Arduinoのアプリケーションが旧バージョンから新しくバージョン1.0になるときに、内部ファイルの名前が変更されて整理されたことが原因で、DmxSimpleライブラリが変更前のファイル名のまま使おうとするために起こります。
そのため、バージョン1.0以上で使うためには、DmxSimple内の「DmxSimple.cpp」ファイルを1カ所だけ書き換える必要があります。
書き換えの流れは以下の通りです。
1、DmxSimple_v3.zipをダウンロードして解凍する。
2、DmxSimple.cppファイルを、テキストエディタなどで開く。
3、上から11行目あたりの「#include “wiring.h”」の直前に
「//」(スラッシュが2つ)を追加し、「//#include “wiring.h”」とする。
さらにすぐ下の行に、「#include “Arduino.h”」と追加する。
4、保存して終了。
■1、DmxSimple_v3.zipをダウンロードして解凍する。
このサイトから「DmxSimple_v3.zip」をダウンロードして解凍すると「DmxSimple」フォルダができます。
※もしすでにArduinoアプリケーションへDmxSimpleライブラリをインストールしているならば、「Arduino」フォルダ内の「libraries」フォルダにある「DmxSimple」フォルダを見つけてください。
■2、DmxSimple.cppファイルを、テキストエディタなどで開く。
DmxSimpleフォルダの「DmxSimple.cpp」ファイルをテキストエディタなどで開いて、11行目あたりに注目します。
■3、上から11行目あたりの「#include “wiring.h”」の直前に
「//」(スラッシュが2つ)を追加し、「//#include “wiring.h”」とする。
さらにすぐ下の行に、「#include “Arduino.h”」と追加する。
スラッシュが2つついた部分より後ろは、コメント文となりプログラムでは意味を成さなくなります(人間がわかりやすくするメモになる)。一応、変更前のものがわかるようにコメント文にして残しておきます。
さらに次の行に「#include “Arduino.h”」と書き加えます。
※「#include」のすぐあとには、半角スペースが1つ入っています。
■4、保存して終了。
テキストエディタを終了します。
これで、Arduinoのアプリケーションがバージョン1.0以上で、DmxSimpleライブラリをエラーなく使えるようになります。
※「DmxSimple」ライブラリをArduinoアプリケーションへインストールしてない場合は、こちらを参考にしてください。