2015年4月24日(金)〜11月15日(日)まで、
長野県上田市の美ヶ原高原美術館にて「こどもと旅する美術館」という展覧会が行われています。
MATHRAXは「ステラノーヴァ」というサウンドインスタレーションを展示しています。
この美術館は標高2000mの場所にあり、山も植物も星空も壮大で美しく
私たちにはまるで天空の世界のようにも思えました。
実は今回は「星空」を題材に作品を制作する予定だったのですが、
星空について考えを巡らせていたところ、
いつのまにか地球を飛び出してしまい…遥か宇宙にまで思いを馳せていました。
丸い木のインターフェースと星たちに見立てたスピーカー
ステラノーヴァとは「新星」という意味を持ちます。
でも、実際には「新しい星」ではありません。
すでに一生を終えた星に積もったチリが、他の星の近接によって核爆発を起こして強い光を発し、
地球ではその様子がまるで新しい星が生まれたように見えることから、
そのように呼ばれているのだそうです。
私たちはそんな星たちをモチーフに、
他の存在との関係で、自分や相手が新しく生まれ変わることをテーマにした作品を作りたいなと思ったのです。
制作中のイメージ
展覧会にお越しいただいた際は、ぜひこちらの木の面にもふれてみてください。
小さな電気の力と触れた方の身体を借りて、音が奏でられるはずです。
その音によって、遠くの星の様子はどのように変わるでしょうか。
また目の前にいる人との音の違いはどのような感じでしょうか…?
ぜひ展覧会場で体感してみてください。
円を描くように木の面にふれてみると…
私たちは音と音同士が重なると、常に変化し続ける世界観があることを感じます。
そんな様子を、私たちも皆さんと共有したいなと思っていますので、
今後も何度か会場に足を運ぶ予定です。
展覧会のテーマは「こどもと旅する美術館」ですが、作品はお子さんだけに向けたものではありません。
大人も、こどもに負けないくらいめいっぱい遊んでいただきたいなと思っています。
美ヶ原は標高が高く、まだ雪も残っていましたので、
お出かけの際はぜひ上着を持って行っていってくださいね。
美術館の情報や、展覧会の概要については、こちらのページからどうぞ。
素敵な企画を立ててくださり、いつも見守ってくださった美術館の皆さん、
長野でお世話になった方々、
インターフェースの大きな木材を丁寧に加工してくださった会社の方々、
作品制作に関わってくださった皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。
MATHRAX