音楽家であり、芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表であるササマユウコさんが、
茅ヶ崎市美術館で開催している展覧会「じぶんのまわり展」
関連プログラムである「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」について記事を執筆してくださいました。

 
記事はこちらからどうぞ。

コネクト通信 · コネクト通信8月号 · 2016 MATHRAX『じぶんのまわり展』with視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ@茅ヶ崎市美術館

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MATHRAXのインスタレーション作品は、ただそれだけでは成り立たず、
人々が関わることで生成される空間や記憶こそが実態なのだと考えています。

8/11(木)に行われた「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」では、
一見どう接したら良いかよく分からない不思議な装置とも言えるようなMATHRAXの作品に対し、
みえない人とみえる人が自由な推測と豊かな想像と、たくさんの対話を持って触れてくれました。

実は、私たちは参加者の皆さんに自由に意見を持ってもらえるよう(気を遣わせないように)
空気のように記録撮影カメラマンに扮していたのですが…
皆さんが作品について意見を交換し、描写する様子を見ていると、
本当に不思議な気分になりました。

私たちがもうこの世にはいないけれど、
何年も先の未来の人たちが私たちの作品を見て想像を膨らませてくれてくれているような、
そんな風景を傍観しているようなイメージでしょうか。
 
 
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それは、ワークショップの参加者の方々の方が、
私たちよりもよく作品を理解してくれているのだと、全身で感じるような気分でした。

私は、人に自分の全てを伝えるのは難しいだろうと、どこか無意識にあきらめているところがあったのかもしれません。
でも必ずしもその通りではないんだなあと思わせてくれるような、
あたたかく素晴らしい時間でした。

わたしの研究分野でもあった「聴くこと」や「対話」の目線で
記事を執筆してくださったササマユウコさんには感謝の思いです。

 

MATHRAX mrk