2012年10月27日(土)に甲南女子大学にて行われた「第3回メディア祭」にて、
体験型のサウンドインスタレーションに姿を変えた〈クーヘンシュピール〉を展示しました。

クーヘンシュピールは木のオブジェの表面をさわると音を奏でます。
傾けると音の高さを変えたり、和音を奏でることができます。
映像はこちら。

以前のクーヘンと変わった点は、クーヘンの音が別の2つのスピーカーからも音が出るようになったことです。

スピーカーのひとつは手に持っているクーヘンと同じ音、
もうひとつはクーヘンを傾けた時に3度と5度の和音が聞こえてきます。

公園で遊ぶ際には、スピーカーを鳴らすために電池が必要ですが、
スピーカーの配置によって様々な音空間が生まれます。

もともと教会のカリヨンのベルのように、同時に別の音が重なって聞こえてくるイメージをしていたのですが、
空間の音の響きが手元の傾きによって豊かになる感覚は、自分でも何度も試したくなってしまいます。

今回、展示をさせていただいた神戸の甲南女子大学は山間に建っている学校で、
窓から神戸の町と海が一望できる、とても見晴らしのいい教室でした。
(夜景もすばらしいです!)


教室内に螺旋階段とキャットウォークがあるめずらしい場所だったので、
スピーカーはキャットウォークに配置。
音が頭上から響きます。

この日はちょうど文化祭もあってにぎやかでしたが、
コーディネーターの馬場伸彦先生が急にギターを持ってきてくださり、
突然クーヘンとギターのセッションが行われることに!

クーヘンの音にギターがのり、ギターの音にお客さんの音がのる。
それぞれが音を探っては、つながっていく…そしてそれを見ている周りの人まで巻き込んでいく…
というような光景が目の前で繰り広げられていましたが、
人が何を創造的につむいでいる姿、その空間は、見ているだけで満ち足りてしまいます。

今回訪れてくださった方、展示をサポートしてくださった方々、本当にありがとうございました。

mrk