いつも木材でお世話になっている「くうちん工房」さんから、
工房の看板につける照明のご依頼をいただきました。
光センサーがついていて、暗くなると自動的に光りだします。
写真は看板の木枠を工房の壁にあてて様子を見ているところ。
もともと看板のご用意はあったのですが「暗い中でもお店があると分かるように照明をつけたい」とのご希望でした。
ちょうどこのころは、2011年3月11日の地震の後。
明るすぎる照明等に対して「節電」が呼びかけられるような時期だったのですが、「暗い中で光を見てほっとする時の気持ちや、がんばろうと思える気持ちも大事ですよね」というメールのやりとりもあり、本当にそうだなあと思ったのを覚えています。
くうちん工房さんとは何度かメールでのやりとりをさせていただき、「看板用LEDコントローラ」はこのような形になりました。
LEDコントーラは壁掛けできる開閉式のケースに収納(中央)。
フルカラーテープLED(左上)、光センサ(左上)、アダプタ(右)が一式になっています。
LEDコントローラにはあらかじめ、照明の明滅や色みのパターンがすでにいくつか入っている仕様で、
基板の小さなダイヤルのツマミを回せば光り方や色みのモード変更ができます。
USBケーブルでパソコンに接続すれば、プログラムを書き換えることも可能です。
くうちん工房さんは、デフォルトで「電球色」のような色みをご希望されていたのですが、
電球色でも「サーモンピンク」っぽいものや「黄色み」が強いものなど、
いくつかパターンを作ってみました。
(電球色といっても、フルカラーLEDのR(赤)B(青)G(緑)を混合して作る光の色なので、少し色みの変わった色なども作れてしまうのです。)
くうちん工房さんは今現在は家具職人ですが、以前のお仕事はプログラマだったとのこと。
そのため、今回はご自分でプログラムの書き換えが可能な仕様を依頼してくれたのです。
実は今回お邪魔したこちらの工房、
外は大工さんに作ってもらいその他はご自分でセルフビルドされているそうです。
素材から何からどれもこだわりがあって、すべてご自分でお選びになっているのですが、
何だかとても落ち着きます。
私たちのデバイスがそのうちの一つに入れてもらえるのは、
とても嬉しいことだなあと思いました。
私たちの仕事にも興味を持ってくださり、本当に有り難いことです。
先日、看板が光っているところを見に行ったのですが、ますます素敵な工房になっています。
ありがとうございました!
MATHRAXのLEDの光へのこだわりはこちらを。