先日の7月6日(日)、作曲家の友人、宮内康乃さんが主催する「つむぎね」というパフォーマンスユニットが、私たちがアトリエを借りている八王子セミナーハウスにてワークショップを行いました。
 

実は宮内康乃さん、MATHRAX坂本の大学院時代(IAMAS)の先輩で、
学生の頃からよく制作(作曲)活動や論文発表を拝見していたのですが、
今現在の活動をぜひ紹介したく、サイトに記事を掲載させていただきました。

 
また、この日は、MATHRAXの写真ではお馴染みのphotograper KENJI KAGAWAが、
セミナーハウスの朝散歩を兼ねて写真を撮ってくれました。
朝霧の森もさることながら、森の中でのワークショップの様子もどこか神秘的。

本当はもっと詳しく紹介したいところですが、ひとまず今回はダイジェストでご紹介します。

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以前こちらに勤務されていた方から教えてもらったものですが、
上の写真の植物はタマノカンアオイといって、
多摩丘陵ではじめに発見されたことからこの名前がついたそうです。
(なんと、絶滅危惧種なんだそうです…)

 
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本館4Fの食堂で朝ご飯をいただき、少し仮眠…。

お昼には、宮内さんとつむぎねの皆さんと合流し、
セミナーハウスを散歩しながらワークショップ会場の下見を行いました。
 

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14時より、ちょうどセミナーハウス内の谷に位置する「野外ステージ」にてワークショップ開始。
初夏の日差しは少し強めでしたが、吹き抜ける風が気持ちのいい場所でした。
 

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宮内さんは今現在、作曲家として、映画やダンス、舞台などにまつわる作曲活動、
そして声を使ったワークショップなどを行い、多岐にわたって活躍されています。

ワークショップは、基本的に誰でも参加することができますが、
声を出す際には、あるいくつかのルールが用いられるのが特徴です。

(例えば、母音〔あ・い・う・え・お〕の音を一音ずつ、
 強弱をつけながら呼吸とともに発音したりするなど。)

 
 
今回は私も少し参加させてもらったのですが、
音の雲のようなものが、参加者たちの頭上にできる感覚を何度か体験しました。

そこは、自分の出す声が他の人の声にぶつかって響いたり跳ね返ったりするような、不思議な空間です。

ある秩序の中で、音がゆらいだりうごめいたり…または伸縮したり、
人と人とのコミュニケーションが、音用いて変幻自在に行われているようなイメージ、
と言えばいいのでしょうか。

気づけば風の音、鳥の声がいっそうよく聞こえるようになっていました。
 

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photographer KENJI KAGAWA

以前、宮内さんとお会いして活動について話した時、
震災後、芸術の本来の目的について、土地や文化、民俗的なものを含めて
もう一度問い直していきたい、とおっしゃってたのが印象的でした。

宮内さんの活動が今後どのようなものになっていくのか、
私たち自身の活動とも照らし合わせながら見守っていきたいと思っています。

 

MATHRAX