デザイナーとして関わらせていただいた「科学と芸術の丘 2019」の様子をご紹介しています。

「科学と芸術の丘 2019」の記録映像

 
 

2019年11月16日(土)、17日(日)の2日間、「Citizens of the Future(未来の市民)」をテーマに、
千葉県松戸市の戸定ヶ丘にて、科学と芸術の国際フェスティバル「科学と芸術の丘2019」が開催されました。

メイン会場の「戸定邸」は、水戸藩第11代藩主であった徳川昭武(最後の将軍徳川慶喜の実弟)が建てて住んだもので、国指定重要文化財に制定されており、その庭園も国指定名勝となっています。

この歴史的な趣のある会場で、アルスエレクトロニカフューチャーラボのキュレーションによる特別展覧会、
アーティストや研究者によるワークショップ、先駆者によるトークセッションが行われました。

 

映像撮影・編集:Thomas Beswick
スチル撮影:Hajime Kato、川島彩水(*はスタッフによる撮影)
 

フェスティバルのメイン会場「戸定邸」

戸定邸の外観

庭園から見る大広間
 
 

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戸定邸内部と中庭
葵の紋

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Ars Electronica FuturelabによるSWITCHワークショップ〔松雲亭〕

Ars Electronica Futurelabのワークショップ

Nicolas Naveau氏と小川秀明氏

Ars Electronica FuturelabのNicolas Naveau氏と小川秀明氏

 
参加者

松戸市が自然いっぱいになってほしい

 
 

SWITCH|Ars Electronica Futurelab [AT]

ワークショップの成果が展示された部屋

もっとたくさんの公園と緑を

 
 

Listening to Nature|Ars Electronica Futurelab [AT]

お茶室で一人考える時間を

ヘッドフォンで聴く音にはリアルタイムの庭の音もMIXされる

石を返すと問いが書かれている「もっと好奇心を刺激するには?」
 
 

Questioning News|Ars Electronica Futurelab [AT]

モニタにはリアルタイムのニュースの文字が浮かび上がる

ニュースの文字の最後には「?」の文字が付け足される

 
 

デジタルシャーマン・プロジェクト|市原えつこ [JP]

トークイベントの市原えつこ氏

故人が死後49日間ロボットに出現する作品

故人が死後49日間ロボットに出現する作品

 
神事のアップデートをテーマにした仮想通貨の着金に応じてインタラクションする神輿

戸定ヶ丘内を練り歩く神輿

仮想通貨奉納祭|市原えつこ [JP](コラボレーター:渡井大己)

 
 

美しい義足|東京大学生産技術研究所 山中俊治研究室 [JP]

2種の義足
 

構造触感|東京大学生産技術研究所 山中俊治研究室 [JP]

3Dプリンタで出力されたオブジェ

触れた時の質感もそれぞれ違う
 
3Dプリンタで出力された自走するオブジェ

READY TO CRAWL|東京大学生産技術研究所 山中俊治研究室 [JP]

 
 

自律同期するリズム|田所 淳 [JP]

複数の小さなコンピュータによって作られる音の空間

湯殿の空間に映されるコーディングの作品

共鳴する間|田所 淳 [JP]

 
 
田所淳氏によるライブコーディング・ワークショップ音をプログラムで作る参加者

田所淳氏によるライブコーディング・ワークショップ

 
 

Space Art Project [US]〔Project Director: Elena Soterakis (BioBat Art Space), Richelle Gribble (SUPERCOLLIDER), Yoko Shimizu (Lab +1e)〕

宇宙に送った様々なオブジェの展示

地球についてを伝えるためのディスク

実際に宇宙に送ったもの

宇宙に送るための絵を描く子供達

描いた絵はDNAの情報に変換され宇宙へ旅立つ

 
 

松戸市少年少女発明クラブ

松戸市の子供たちによる発明作品

動くギミックを使った作品

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特別ゲスト、世界最高齢84歳アプリ開発者の若宮正子氏による基調講演

世界最高齢84歳アプリ開発者の若宮正子氏

聴講者

聴講者

セッションに参加する主催・運営者

(*左より)プロジェクト・マネジメントの殿塚建吾氏(omusubi不動産)、松戸市の白井宏之氏、総合ディレクターの清水陽子氏

 
 

アウトドアワークショップ・科学と芸術の丘 探検隊|千葉大学園芸学部 応用昆虫学研究室


 
 

丘のマルシェ

屋外会場の様子

お菓子やコーヒー、野菜も

 
頼れるマルシェスタッフたち

寛ぐ来場者

ゆったりとしたカフェスペース

 
 
フェスティバル当日は、私も記録撮影班のサポートをさせてもらったのですが、
会場が秋の光に照らされてとても美しく、展示作品も不思議なほど空間にマッチしていました。

またアーティストや研究者だけに関わらず、すべての方がこの開かれた場所で交流している空気が
素晴らしいなあと感じました。

戸定邸を建てた徳川昭武は、
常に新しい文化や技術を取り入れるグローバルな先駆者の一人だったそうですが、
当時は珍しかった写真技術を自ら学び、松戸の様子を撮影していた昭武氏がこの光景を見たら、
きっと喜んでこの風景のシャッターを切ったかもしれません。

そんな歴史ある革新の場で、今年のテーマでもある「未来の市民」について議論し、
人々の交流の機会が生まれることは、文化を大切にする生活や営みの自然な流れでもあるのかもしれません。
今後の松戸市の文化を軸とした都市・まちづくりにも期待が膨らみます。

この場を借りて、今回ご縁をくださった方々、関係者の皆さまに御礼申し上げます。
素晴らしいお仕事をされた運営スタッフの皆さんも本当におつかれさまでした!

 
 

科学と芸術の丘 2019
Matsudo International Science Art Festival 2019

主催:松戸市
協力:アルスエレクトロニカ、東京大学、千葉大学
協賛:コールマン ジャパン株式会社、OKdo、プラーレ松戸、株式会社千葉銀行、
   千葉興業銀行、東京ベイ信用金庫
後援:JOBANアートライン協議会、松戸商工会議所、一般社団法人松戸市観光協会、
   公益財団法人松戸市文化振興財団、公益財団法人松戸市国際交流協会、松戸市教育委員会

総合ディレクター:清水陽子
プロジェクト・マネジメント:omusubi不動産
テクニカル・エンジニア / アーティスト・マネジメント:吉田尚弘
デザイナー:久世茉里子
建築設計:つみき設計施工社
映像制作:Sam King Film
写真撮影:加藤甫
丘のマルシェ・リーダー:馬田かすみ
コミュニケーター・リーダー:下防さおり

 
 
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