Rhinon〔らいのん〕は、背中をなでるとオルゴールのような音を奏でる、サイのかたちの木のおもちゃです。


 
頭の方をなでると高い音、おしりの方は低い音を奏でます。
「なでる」という行為が、人をやさしい気分にさせてくれるおもちゃです。

以前、Rhinonを展覧会で展示したところ、たくさんの方から「うちに欲しい!」という声をいただき、
私たちもいつまでも人の側においてもらえるようなものを作れたら…という想いで改良をしてきました。

 
なでている様子はこちらの映像をどうぞ。

 
 

Rhinonが生まれたわけ…

Rhinonはもともと、
なでると照明をオンオフしてくれる「リモクマ」という作品から派生して生まれたものでした。
もし「リモクマ」が家の光と共にある作品だとしたら…、
今度はどこにでも連れて行くことができて、いつでも音を奏でられるものがいいなぁ…と思っていたのです。


remo-kuma〔リモクマ〕
頭を2回トントンとさわると照明に光を灯し、おしりをトントンと2回さわると照明を消してくれます。
また、背中をなでると調光をすることができます。

 
 

ちなみに、Rhinon(らいのん)の名前の由来は、
英語でサイという意味のRhino(ライノー)に on(音)を重ねたところからきています。
木の温かい手触りと音の振動を背中のカーブで感じられるよう、何度もスケッチを重ねたり、
実際に木を削っていくうちに、次第にこのようなフォルムに変化していきました。
(以前のバージョンのRhinonはこちらからご覧になれます)

 
 

Rhinonの素材と加工

Rhinonは電子回路の開発から木の加工、音の波形のデザインまで、すべて自分たちの手で行っています。
もともと私たちは油絵やグラフィックデザインを専攻していたので、
地元の家具工房さんにアドバイスをもらったり、様々な機材や道具を試しながら作り方を考えていきました。


 
また、人に長く使ってもらえるよう、パーツはすべて交換ができるように設計をしました。
木は少しぐらい傷がついてもヤスリやオイルで修正ができ、手入れをすれば本当に長くつきあえる素材です。
自分で磨きをかけて艶を出せば、何だか愛着もわいてきます。
 

 
上の写真は開発途中のもの。今では全く別の形を採用することになりましたが、
私たちは、Rhinonのような電子回路と木の組み合わせに新たな可能性を感じています。

最近では、Rhinonの技術を紹介しながら、美大の学生向けのワークショップなども行っています。
 

写真は、木とタッチセンサとLEDのワークショップ。Rhinonも見守っています。
 
 
 
Rhinonは、今現在も別の作品へと派生を続けています。

 ・kuchen〔クーヘン〕
 ・poulain chocolat〔プーランショコラ〕
 
 
 
Rhinon 詳細………………………………………………………………………………………

素 材:木(イエローバーチ・蜜蝋、亜麻仁油塗布)、電子部品、ネジ
大きさ:約 W:145 × H:100 × D:61 mm
重 さ:約357g
電 源:単3電池2個

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mrk