MATHRAXがレジデンス制作している藤沢市アートスペースにて、哲学者の河野哲也氏をお招きし「アート&哲学:対話で深まる作品鑑賞」ワークショップを開催します。

[上]展示場所(設置前)、[中][下]作品《螺旋と点》

ゲストの河野哲也先生は、私たちが作品を制作する際に参照する哲学や現象学の分野にも造詣が深い、憧れの先生です。藤沢市アートスペースでの制作のお話をさせていただいた際に、何か一緒にできたらいいですね!というお話になり、先生ご自身も藤沢市にご縁があることから、ワークショップを一緒に開催させていただくこととなりました。(嬉しい機会をいただき感謝いたします!)

今回のワークショップでは、MATHRAXの作品《螺旋と点》を、ゲストの河野哲也先生(哲学博士)、そして参加者の方とで鑑賞し、哲学対話を行います。

哲学対話という言葉に聞き覚えのない方もいらっしゃるかもしれませんが、日常で感じるような「問い」に対し、考えたことや感じたことを参加者同士で自由に話し合うものです。哲学の知識は特に必要ありません。

私もまだ一度しか哲学対話を体験したことがないのですが、不思議なことに、その時の参加者が話した印象的な言葉を、いまだに覚えていたりもします。この哲学対話の魅力は、他の参加者との共時の場を通して、問いの本質に触れるような体験ができること、そしてまだ感じたことのない新しい世界を垣間見れることかもしれません。

ぜひこの機会に、作品にふれ、対話の面白さを味わってみませんか?こどもから大人まで、どなたでもお気軽にお越しください。

〈ゲスト講師〉

河野 哲也(こうの てつや)

立教大学文学部・教授、博士(哲学、慶応義塾大学)。日本哲学会理事、日本学術会議連携委員。

専門は、現代哲学と倫理学。哲学対話を、未就学児から高齢者まで対象として、全国で実践している。代表著作:『境界の現象学:始原の海から流体の存在論へ』(筑摩選書)、『じぶんで考えじぶんで話せる:こどもを育てる哲学レッスン・増補版』(河出書房新社)など。

ワークショップの詳細はこちらのページをご覧ください。
お申し込みは、2月15日(水)10時より藤沢市アートスペースのお電話にて受け付けています。

藤沢市アートスペース「アート×哲学:対話で深まる作品鑑賞」

MATHRAX