東南アジア4ヵ国を旅しながら音楽と芸能をリサーチする旅に出ている作曲家・宮内康乃氏と、タイの古都チェンマイをめぐった3日間の様子をご紹介します。
First day
チェンマイ郊外のリゾートコテージ・ホシハナヴィレッジ
作曲家・宮内康乃氏のワークショップを終えたあと、ホシハナヴィレッジをあとにし、
旧市街のChiang Mai City Arts & Culture Centerへ。
この日は、ちょうど”Beautiful Swords of Our Land”という剣舞のイベントが行われており、
儀式をはじめ、伝統的なものからコンテンポラリーなものまで、様々な剣舞を見ることができました。
中でも、パフォーマーが舞台上でそれぞれの自分の舞いを踊り、
丁寧に礼をして自然と立ち去っていく光景がなぜか印象的だったのですが、
後ほど聞くと、こちらが伝統的な剣舞だったとのこと。
小さな子供の舞からも見えてくる、ある規律の中のしなやかさにすっかり魅入ってしまいました。
音楽を演奏している方々も、堅苦しすぎず、どこか楽しそう。
どこかタイムスリップ感を感じながらも、気づけば私たちもすっかりその空気に入り込んでしまっていました。
エキシビジョンが終わる頃には、スコールのような雨。チェンマイはこの時期は、雨季のようです。
オーガニック食材を使ったお料理やコーヒーをいただけるAmrita garden(アムリタガーデン)へ移動し、雨の音を聞きながら宮内氏とつもる話と夕食をとりました。
食事でおなかいっぱいになっても、デザートのマンゴーチーズケーキは本当に美味しくて、まさに別腹でした。
このアムリタガーデンはリノベーションした古民家での宿泊もできるとのこと。
もし宿泊していたら毎日このスイーツを食べに行ってしまったかもしれません。
雨もあがり、その後は土曜日のみ開催しているウアラーイ通りのシルバーマーケットへ。
銀細工の職人さんたちが住んでいるという通りに、たくさんの出店がにぎやかに並びます。
道の中央で地元のシンガーやパフォーマーたちの奏でている音楽もどこかゆったりとしているし、
お店の人たちもワールドカップを見ながら、お店番をしたりご飯を食べたりと、のんびりしています。
ウアラーイのウアは牛
暗闇に静かに佇む美しい銀の門
にぎやかな出店の裏路地をふと見ると、大きな銀細工の門。何だか圧倒的な存在感でした。
vol.2へつづきます。
MATHRAX