2019年7月14日〜9月1日に茅ヶ崎市美術館で開催された展覧会「美術館まで(から)つづく道」の会場の様子を紹介しています。

この展覧会では、作家が、普段、美術館へのアクセスが難しいと思われる人々(視覚や聴覚に障がいのある方、小さな子供連れの方、車椅子の方:この展覧会では「感覚特性者」と称した)と共に「茅ヶ崎の道」を歩き、その経験から得たものを出発点として制作された作品を展示しています。

この日は、「作家」と「感覚特性者」が会場で相見える日。
作家名に茅ヶ崎でのフィールドワークやワークショップの様子を紹介した記事のリンクを貼っています。作品が生まれた軌跡をぜひご覧ください。

photo: kenji kagawa


アーサー・ファン Arthur Huang

茅ヶ崎散歩記憶と記憶細胞

制作協力:和久井 真糸、平尾 菜美

参加型の作品を眺めるアーサー・ファンさんと和久井真糸さん
アーサーさんのディスク型の作品を指差す和久井さん
作品群をバックにした二人

蜂飼 耳 Hachikai Mimi 〈特別展示〉

香りの種子

詩の前にいるのは、インクルーシブデザインのファシリテーター・鎌倉丘星さん

特別展示された蜂飼耳さんの詩の前に佇むインクルーシブデザインのファシリテーター・鎌倉丘星さん
詩の「漂うわたしを見つけること」の部分にちょうど光が差す。


原 良介 Hara Ryosuke

土手の上で・道 / 階段

制作協力:原 美帆、原 そよ

原良介さんの絵を見る原美帆さんと原そよちゃん
原良介さんとそよちゃん
絵をバックに3人で

稲場 香織 Inaba Kaori

道の香りパレット

制作協力:小倉 慶子、市川 靖洋(映像)

香りのパレットをかぐ小倉慶子さん。茅ヶ崎のドブの匂い。
パレットの中には小さな色のついた玉が入っている。それを眺める盲導犬のブリスちゃん

MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕 MATHRAX〔Kuze Shozo + Sakamoto Mariko〕

うつしおみ

制作協力:小倉 慶子、稲場 香織(香料開発)

うつしおみを体験する小倉慶子さん。後ろには表現者のマスラックスと香料開発をした稲場香織さん。
聴覚障害を持つ西岡さんと視覚障害を持つ小倉さん。実はお互いに話してみたかったそう。
二人で作品を体験
話せてよかった!と握手する二人


金箱 淳一 + 原田 智弘 Kanebako Junichi + Harada Tomohiro

音鈴

制作協力:西岡 克浩、和田 みさ、市川 節子、中村 開

金箱淳一さんと原田智弘さんの「音鈴」を体験する聴覚の感覚特性者の西岡克浩さん
音鈴の空間の中で集合写真
音鈴を楽しむ来場者
うちわで風を起こす来場者

シンポジウム「フィールドワークからの作品制作」(8/10 sat)

8月10日土曜日に開催されたシンポジウム「フィールドワークからの作品制作」の様子
制作過程を話す表現者
作品の出発点になった感覚特性者の感想
表現者
盛況な会場全体の様子

うつしおみを体験する親子の様子

作品「うつしおみ」を体験する親子
親子4人
お母さんに抱かれた赤ちゃんも作品にふれて体験


美術館まで(から)つづく道


〈企画〉茅ヶ崎市美術館
〈主催〉公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団/公益財団法人かながわ国際交流財団
〈協力〉湘南工科大学総合デザイン学科、㈱インクルーシブデザイン・ソリューションズ
    株式会社資生堂、高砂香料工業株式会社
    株式会社ボンド、CHIGASAKI BASE
    神戸芸術工科大学デジタルクリエイションラボ、コビトのくつ、イヌイットファニチュア
〈関連事業〉MULPA(マルパ):Museum UnLearning Program for All/
      みんなで“まなびほぐす”美術館―社会を包む教育普及事業―
      マルパ特設サイト
〈助成〉公益財団法人花王 芸術・科学財団

〈表現者〉
 金箱淳一、原田智弘、原良介、アーサー・ファン、稲場香織
 MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕、 蜂飼耳

〈制作協力者〉
  西岡克浩、原美帆、原そよ、小倉慶子、和久井真糸

〈インクルーシブデザイン・ファシリテーター〉
 鎌倉丘星

〈フィールドワーク協力者〉
 町田 倫子、安原 理恵
 香川 賢志 (写真撮影)、 金 明哲(映像撮影)、湘南工科大学

〈展示協力者〉
 中村 開、平尾 菜美、市川 靖洋、金子 有希&萌花、矢野 賢太、犬塚 浩太

MATHRAX